[ツアー]　昆布とニシンの今昔物語

島が誇る国内最高級の利尻昆布とその高級昆布を食べて育った利尻の名産ウニ。採れたてのウニを島の漁師が実際に使っている漁具で、自ら割って剥いて、新鮮なままその場で賞味♪これぞ本場の生ウニ！見れば見るほど、知れば知るほど、謎が深まるウニの秘密を専門スタッフが解き明かしながら、失敗しない割り方と剥き方を伝授。テラス席で日本最北の美しい海を眺めながら、自分で苦労したウニの味は言葉にできません。また、波凪で好天の日には、岸壁に係留された磯船で漁師と同じ方法でウニ採りからも可能です（こればかりは運…）。可能な場合は当日スタッフからご案内があります（追加料金はかかりません）。

天候によっては昆布作業体験を通して、昆布が育つ海と島の暮らしを体感します。実際に浜に揚がった昆布に触れ（汚れ落とし、干し、整形、束ねなど）海の恵みが価値ある産品になるまでの手間と知恵を学びます。

島の最南端に位置する自然公園であり観光スポット。稜線の美しい利尻山はもちろん、海岸線は太古の昔に噴火した利尻山の溶岩でできた奇岩が多くみられ、透明度の高い海を覗くと天然のウニや昆布がはっきりと見え、たくさんのカモメやウミネコたちがコロニーを形成していたりと、利尻の自然の雄大さを最も感じることのできるビュースポットのひとつ。大きな駐車場や公衆トイレもあり、同エリアにはお土産屋さんも数店並んでいるため、旅の途中で一息するにはピッタリの場所です。

島の南東に位置する「オタトマリ沼」は、周囲約１km。利尻島最大の湖沼です。沼の周囲には遊歩道があり、湖面に映る利尻山を眺めながら散策ができます。沼の周辺には、利尻島最大の湿原「沼浦湿原」（利尻富士町指定天然記念物）が広がり、「三日月沼」もあります。駐車場には「利尻富士町レストハウス」や「利尻亀一」があり、特産品やお土産を購入したり、「ホタテ焼き」「うにの軍艦巻き」「熊笹ソフト」「万年雪ソフト」などを味わうこともできます。

利尻島の昼⾷は、地元でも観光客にも親しまれる「レストラン味彩川⼀」で、島のごちそう・ウニ海鮮丼をいただきます。冷たい海で育った利尻のウニは、⽢みが濃く、⼝に⼊れた瞬間にとろけるのが魅⼒です。

海も山も360度見渡せる夕日絶景スポット！駐車場から展望台まで５分ほど坂道を登り、頂上に着いて目に飛び込むのは、切り立つ断崖絶壁と、大海原の絶景！夕暮れになると全てをオレンジ色に染める、一面の夕焼けが広がります！ 夏には、足元にエゾカンゾウ(6月頃)をはじめ島の花々が咲き乱れ、秋にはススキの柔らかな黄金色の景色が広がりいつ来ても美しい場所です。

鴛泊港を象徴する標高９０mほどの巨大な岩山「ペシ岬」。別名「灯台山」や「ゴリラ岩」とも呼ばれています。ご来光の名所で、天気の良い日には利尻山、礼文島、北海道本土の稚内市までを望むビュースポットです！現在のペシ岬は１つですが、昔は２つの岩山がありました。かつてあった小さな岩山「モペシ」は、稚内港の建築材料として爆破され、現在の姿になりました。展望台、会津藩士の墓、鴛泊灯台などがあり、頂上までは急な坂道を歩きます。

稚内では、日本最北端の稚内水産試験場を訪ね、道北の海を支える研究の最前線に触れます。ホッケやスケトウダラ、ケガニなどの資源調査に加え、利尻昆布やウニ、ホタテの“つくり育てる漁業”を支える遺伝解析や飼育実験の取り組みを見学します。

北海道本島最北の地「宗谷岬」。北緯45度31分22秒に位置し、サハリンの島影を遠望することができます。岬の先端には、北極星の一稜をモチーフに、中央部に北を表わす「N」の文字が施された「日本最北端の地の碑」が立ちます。

緑の草むらの中、紺碧の海に向かってまっすぐに伸びる白い一本の道、その美しいコントラストが話題となりフォトスポットとして人気が出た「白い道」。約3kmの散策路は稚内の名産であるホタテの貝殻を敷き詰めてできていて、歩いてみるとふんわりと柔らかく、散策が一層楽しく感じます。

稚内市街西側の丘陵地に広がり、街並みを一望できる約45.2haの広大な公園。稚内のシンボル的存在である氷雪の門や樺太犬の碑など、園内には数多くのモニュメントが点在しています。展望施設や郷土資料館が一緒になった開基百年記念塔や無料休憩所もあり、市民の憩いの場として多くの人に利用されています。

稚内市北方記念館
開幕百年記念塔・サハリン展望台 

2⽇⽬の⼣⾷は、稚内の象徴・北防波堤ドームを舞台にした海鮮バーベキューを楽しめます。北防波堤ドームは、稚内港の北埠頭にある全⻑約427m・⾼さ約14mの巨⼤な半アーチ回廊で、1931〜1936年にかけて建設された防波施設です。樺太（サハリン）航路の桟橋や乗客を⾶沫と強⾵から守るために、古代ギリシャ⾵の柱列アーチを採⽤して設計しました。北海道遺産・⼟⽊遺産にも指定された稚内のランドマークの下、潮⾵を感じながら道北の海が育てた旬の⿂介を味わいます。

「赤レンガ」として町民に親しまれている旧役場庁舎を利用し、「新天地天塩」に夢を求め天塩川とともに歩んだ地域の歴史や、文化、教育資料など2,000点を超える貴重な資料を展示しています。
また、約300万年前と推定される世界最古のコククジラ化石「テシオコククジラ」も展示されています。

利尻富士をかなたに、天塩川と日本海を眺望する天塩観光と味覚の中継スポット。
天塩特産品を食べながらひと休みができます。

ニシン蕎⻨。⾝⽋きニシンを⽢露煮にして蕎⻨にのせた、北海道⽇本海側の郷⼟料理で、ニシン漁⻩⾦期の保存⾷⽂化から⽣まれました。かつて北前船が運んだニシンが、暮らしと交易を⽀えた歴史に思いを重ねながら、脂の旨みが溶け込むだしと蕎⻨を味わいます。

旧留萌佐賀家漁場では、江戸後期に開かれ昭和まで113年続いたニシン漁場の現場を見学します。番屋（母屋）や舟倉・網倉、干し場、釜場跡などが良好に残り、漁獲から加工、出荷、そして漁夫たちの暮らしまで、当時の産業と生活の姿を立体的に体感できます。ニシン漁黄金期の迫力と、海辺の営みが北海道と本州を結んだ交易の基盤だったことを学ぶ重要な訪問地です。

増毛では、北前船とニシン景気で栄えた港町の記憶を今に伝える「国稀酒造」を訪ねます。国稀は1882年創業、ニシン漁で活況だった増毛の需要に応える形で生まれ、海運や漁業と結びつきながら発展した“交易と漁の町の酒蔵”です。

資料展示を通して、ニシン漁黄金期に育まれた町の繁栄、北前船が運んだ物資と人の往来、そこから生まれた食文化の厚みを体感。昆布とニシンの物語の後半を締めくくります。